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卵母細胞成熟の最終日の血清プロゲステロンレベルの臨床的に有意な日内変動:反復測定による前向き研究

Clinically significant intra-day variability of serum progesterone levels during the final day of oocyte maturation: a prospectivestudy with repeated measurements

卵巣刺激の最終日におけるプロゲステロンレベルの上昇は子宮内膜にネガティブな影響をもたらし、IVFにおける新鮮胚移植の臨床結果の悪化と相関するのではないかと考えられている。

しかし、妊娠率に対するプロゲステロンの実際の影響に関しては必ずしも一致した見解は得られておらず、確かなカットオフ値も設定されておらず、現在のところプロゲステロンの値がトリガーの日に1.5ng/mLの閾値を超えた場合には多くのIVFの患者は胚移植を差し控えることが多いとされている。

そこで、卵巣刺激を受けた女性において卵子の成熟の最終日におけるプロゲステロンレベルに有意なばらつきが認められるか否かという点について検討した。

2017~2018年において大学病院の不妊センターにおいて22名の卵子提供者を対象に前方視的コホート研究を行った。両側検定で80%の統計的パワーで偽陽性率が5%とした場合、最初と最終のプロゲステロンの測定値の差異が15%である場合には検知することができると算出した。

プロゲステロンの血中レベルは健康な卵子のドナーにおいてトリガーの前日の卵子の成熟の最終日において8時、12時、16時および20時の4回にわたって測定した。卵巣刺激はフレキシブルアンタゴニストプロトコールに従いrFSHを用いて行った。それぞれの患者においてプロゲステロンレベルは13パーセントの差異で検討した。

最初の測定の時点におけるプロゲステロンレベルと相関する因子を調べるために単変量線形回帰分析を試みた。同一日内におけるプロゲステロンのばらつきを混合モデルを用いて分析した。

平均プロゲステロンレベルは8時において1.75ng/mL、12時において1.40ng/mL、16時において1.06ng/mL、20時においては0.97ng/mLであった。

8時と20時におけるプロゲステロンの差異は0.77で8時と20時における平均のプロゲステロンの差異は44%低下するという結果が得られた。

8時の段階の基礎レベルが1.5ng/mL超であった10名の患者において70%(7/10)が20時の段階で1.5ng/mL未満に低下した。

混合モデル分析においてプロゲステロンの減少は時間と有意な相関が認められ、またrFSHの使用量とも相関した。

I Gonzalez-Foruria, I Rodriguez, F Martinez, J Rodriguez-Purata, P Montoya, D Rodriguez, J Nicolau, B Coroleu, P N Barri,

N P Polyzos

Hum Reprod. 2019 Aug;34 (8): 1551-1558

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