Aromatase inhibitors (letrozole) for subfertile women with polycystic ovary syndrome – A Cochrane Systematic Review
無排卵性 PCOSの不妊患者においてレトロゾールはクロミフェンと比較し生児出産率および妊娠率を向上させることができるという結果が得られた。
aromatase inhibitorであるレトロゾールは無排卵性PCOS不妊患者において排卵誘発においては他の薬剤より優れているか否か検討した。データベースから関連論文を抽出し fixed effect modelを用いていずれの排卵誘発法が良好な結果が得られOHSSのリスクを低下させることができるか検討した。
一次評価目標は生児出産率とOHSSの発現頻度とした。二次評価項目は妊娠率、流産率、多胎妊娠率とした。42件の無作為対照試験が抽出され対象となった女性は 7,935名であった。すべての研究においてaromatase inhibitorであるレトロゾールが使用されていた。13件の無作為対照試験においては生児出産率が報告されていた。
生児出産率はクロミフェンに比較しレトロゾール群において有意に高くそのオッズ比は1.68という結果であった。レトロゾールとクロミフェンを比較しOHSSの発現頻度にどのような差異が認められるかということに関する根拠は示されていなかった。
妊娠率は4,629名の女性を対象とした25件の無作為対照試験で報告されていた。妊娠率はレトロゾール群においてクロミフェン群よりも有意に高くそのオッズ比は1.56であった。流産率は3,754名の女性を対象に18件の研究で報告されていた。
レトロゾール群とクロミフェン群において差異を示す根拠は得られておらずそのオッズ比は0.94という結果であった。
多胎妊娠率は3,519名の女性を対象に16件の研究において報告されていた。レトロゾール群とクロミフェン群において多胎妊娠率に差が認められると結論付けるための十分な根拠は得られていなかった。
S. Franik1, S. Eltrop1, J. Kremer2, L. Kiesel1, C. Farquhar3.
1University hospital Muenster, Obstetrics and Gynaecology, Münster, Germany.
2Radboudumc, Obstetrics and Gynaecology, Nijmegen, The Netherlands.
3University of Auckland, Obstetrics and Gynaecology, Auckland, New Zealand.
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