ライフスタイル

親になることのタイミングに影響を与える因子について

若い男性が家族形成の好ましいタイミングに影響を与える因子として社会的な期待、物事の適正な順序、個別的人間性の破棄に対する準備状態、安全性の確保などが影響をもたらしているという調査結果が得られた。

家族形成を遅らせることによって非意図的に子どものいない状態あるいは希望するよりも少ない子どもをもつリスクは高まることになる。デンマークやスウェーデンでは仕事と児を持つことを両立させるような機会を提供しているが、この40年間出産年齢は有意に上昇してきている。

家族形成などに関する大部分の研究は大学教育を受けた女性を対象に行われている。家族形成に対する男性の態度に関する研究は少ないが、男性の条件としては安定した関係、完全な教育、安定した職業、十分な人間的な成熟、などの条件が必要であるとする調査結果も得られている。

そこで、家族形成のタイミングに関する若い男性の意思決定にどのような因子が影響を与えているかという点について調査した。

大学教育あるいは職業訓練の最終学年の子どものいない男性を対象にデンマークとスウェーデンにおいて質的研究を行い父親になることの意図に関する調査を実施した。17名のデンマーク人の男性学生および12名のスウェーデンの男性学生にインタビューを試みた。

インタビューは2017年2月~ 9月にかけて実施された。インタビューの時間は30~ 90分とした。男性の平均年齢は25歳で20~ 30歳に分布した。調査の対象とした領域は5つに分けられ、1つは社会からの期待、2つ目は社会的集団からの影響、3つ目は早期の家族形成の成功要因、4つ目は自由と個人の破棄、5つ目は安全性と安定性の確保、とした。


全ての参加者は将来児を持ちたいと望んでいた。若い男性は子どもを持つ前に人生における道筋を見つけたいと望んでいた。生活上のいろいろな出来事との関係において正しい順序に従うことが求められるというように感じていた。

1つ目は教育、生活、キャリア、次いで児という順番となると考えていた。現在の社会において若い人々に利用可能な多くのその他の生活経験のあるものを追求することが必要であるという認識を有していた。その中には旅行、生活において望んでいるものを明確にすることなどが含まれていた。

さらに、子どもを持つことの準備状態は個人的特性と自由の破棄の準備ができていること、多くのものは十分成熟していると自ら理解していたが、子どもを持つ準備ができているという考えとは一致していなかった。

親になることのタイミングに影響を与えるその他の因子としては安定した関係、適切な住居、経済的な安定性、十分なキャリアなどが指摘された。

O-038 ‘Doing it in the right order’ – Childless young men’s intentions regarding family formation
G. Malling1, T. Pitsillos2, T. Tydén2, S. Ziebe3, B. Friberg4, K. Hammarberg5, L. Schmidt1.
1University of Copenhagen, Department of Public Health, Copenhagen K, Denmark.
2University Hospital Uppsala, Department of Women’s and Children’s Health, Uppsala, Sweden.
3Copenhagen University Hospital- Rigshospitalet, Fertility Clinic, Copenhagen, Denmark.
4Lund University, Molecular Reproductive Medicine- Department of Translational Medicine, Malmö, Sweden.
5Monash University, Jean Hailes Reseach Unit- School of Public Health and Preventive Medicine, Melbourne, Australia.

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