不妊治療

原因不明の不妊症に対する介入:系統的レビューとネットワークメタアナリシス

IVFと卵巣刺激下のIUIは最も有用性が高かった。安全性は低いという結果が得られた。一方、待期療法とIUIは最も有用性が低いが安全性は最も高いという結果が得られた。

現在まで行われた系統的レビューにおいてはペアワイズメタアナリシスを用いて一対一で原因不明不妊カップルに対する介入の有用性を比較された。このアプローチは2つの介入の比較を行うことができるが適切な一次評価研究が利用可能か否かにかかっており効果と安全性の面から最上な介入法を特定することは難しい。

ネットワークメタアナリシスは直接的および間接的な根拠を用いることによって1つの統計モデルにおいて複数の処置を比較することができ臨床的意思決定を行う上でそれらの治療法の段階を示すことができる。今回、原因不明不妊のカップルにおいて待期療法、卵巣刺激、IUI、卵巣刺激下のIUIあるいはIVF
のいずれが最も効果的で、また安全であるかということを検討した。

今回、関連する無作為対照試験の系統的レビューとネットワークメタアナリシスを行った。関連データベースを調べ関連論文を抽出した。また、現在進行中の登録臨床試験も検索の対象とした。

無作為対照試験のカップルに対して、1)タイミング指導を含めた待期療法、2)ゴナドトロピン、アロマターゼインヒビターあるいは抗エストロゲン剤を用いた卵巣刺激、3)IUI単独、4)卵巣刺激下のIUI、5)IVFあるいはICSIを対象としレビューした。

有効性を調べる一次評価項目は複合的生児出産あるいは継続妊娠および安全に関しては多胎妊娠を指標にした。タイトルと抄録から収集された906件の論文のうち29件の臨床試験において4,514組の原因不明不妊のカップルを対象にした報告が分析の対象となった。最もよく認められた直接的な比較は卵巣刺激法と卵巣刺激下IUIで7件743組のカップルを対象とした研究が行われていた。

また、卵巣刺激下のIUIとIVFの比較は6件の研究において1,101組のカップルを対象に行われていた。ま た、IUIと卵巣刺激下のIUIに関しては6件の研究において895組のカップルを対象に行われていた。13件の研究においては生児出産率あるいは継続妊娠率を3,181組のカップルを対象に行われていた。また、15
件の研究においては2,834組のカップルを対象に多胎妊娠に関する報告が認められた。

ネットワークメタアナリシスの結果、IVFは待期療法と比較し生児出産率/継続妊娠率が有意に高くそのオッズ比は2.87、卵巣刺激よりも生児出産率/継続妊娠率が有意に高くそのオッズ比は2.63という結果であった。

また、IUI単独と比較しても生児出産率/継続妊娠率は有意に高くそのオッズ比は1.98、また卵巣刺激下のIUIと比較してもその有用性は高くそのオッズ比は1.58という結果であった。卵巣刺激下のIUIは待期療法よりも生児出産率/継続妊娠率は高くそのオッズ比は1.82であった。

順位を調べたところ、IVFが最も効果的な介入法で、次いで卵巣刺激下のIUI、次いでIUI単独、さらに卵巣刺激単独という順位で、待期療法が最も非効果的な介入法であるという結果が得られた。多胎妊娠はIVFと卵巣刺激下のIUIにおいてIUI単独よりも有意に高くそのオッズ比は5.08と5.55であった。

その他の介入法を比較したところ多胎妊娠率に有意差は認められなかった。


O-017 Interventions for unexplained infertility: a systematic review and network meta-analysis

Biography
PhD student at The University of Adelaide, Australia
R. Wang 1, N. Danhof 2, R. Tjon-Kon-Fat 2, M. Eijkemans 3, P. Bossuyt 4, M. Mochtar 2, F. van der Veen 2, S. Bhattacharya 5,B. Mol 6, M. van Wely 2.
1Robinson Research Institute, University of Adelaide, Adelaide, Australia.
2Center for Reproductive Medicine, Academic Medical Center, University of Amsterdam, Amsterdam.
3Department of Biostatistics and Research Support, Julius Center, UMC Utrecht, Utrecht.
4Department of Clinical Epidemiology, Biostatistics and Bioinformatics, Academic Medical Center, University of Amsterdam.
5Institute of Applied Health Sciences, University of Aberdeen, Aberdeen, united Kingdom.
6Department of Obstetrics and Gynaecology, Monash University and Monash Health, Clayton, Australia.

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