フィンランドにおいては2007年代理出産を禁止する法律が制定された。その結果、代理出産でなければ児を出産することはできない女性は隣接するロシアで代理出産による児を出産しなければならないような状況に置かれているが、しかし、それを決断するためには経済的な問題やいろいろな問題が患者を苦しめることになっている。
フィンランドにおける代理出産に関して患者はどのように感じているかという点について検討した。フィンランドにおいては毎年かなりの生殖年齢の女性が非意図的に子宮摘出を受けるか、また子宮を有していない状況にある。今回、子宮を有しないフィンランドの女性がそのような状況にどのように対応しているのかという点について調査した。
子宮の存在しない女性とはどのような状況なのか、代理出産の禁止がどのような問題をもたらすのか、養子縁組ということがどのように規制されているのか、子宮移植が将来どのような意味をもつのかというような多様な問題に関して検討を重ねた。
意図しない子宮の摘出は婦人科癌、分娩の際の生命を脅かすような合併症、先天性奇形などの例が含まれる。非意図的に子宮を有しない女性の例は比較的稀であるが、それらの女性の生活に大きな影響をもたらすものである。
子宮が存在しないということは女性に大きな影響をもたらすばかりでなくそのパートナーや血縁者にも影響を及ぼすことになる。
2007年以来、ARTに関わる法律がフィンランドにおいて代理出産を禁止した。研究データに基づいて2017年に子宮を有しない女性を対象に半構造化インタビューを施行した。
代理出産の禁止が子宮を有しない女性の大部分に対して深い悲しみと怒りをもたらすことになっている。
法規制によって他の地域で不妊治療を受けることを妨げることはできない。フィンランドにおいては近接するロシアによって代理出産を試みフィンランドで児を出産することもあ
る。法規制をどのようにして逃れるかというようなことに対して難しい状態に置かれている。
What is it like to be a wombless woman in the age of ART’s? Patients’ perspectives on gestational surrogacy in Finland
K.Kivipuro1.
1University of Helsinki, Department of Social Research, Helsinki, Finland.
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